イオン銀行で住宅ローンの借入をする場合の利点と注意点をまとめます。
イオン銀行の住宅ローンのメリット、デメリット
金利
金利は、固定金利も変動金利もネット銀行のほうが低いです。
よって、金利の観点ではその他の銀行のほうが良いと言えます。
最近では、メガバンクと言われる大手銀行の金利も低くなっています。
メガバンクと比較した場合にも、イオン銀行のほうが高い可能性があります。
イオングループでの買い物で5%オフ
大きな違いとしてイオングループでの買い物で5%オフとなります。
特に地方など、イオンでの買い物が多い方には魅力的に感じる特典ですが、
小さい文字で記載されていることまで把握しておく必要があります。
注意点①:対象金額に上限がある
対象となる買い物の金額は以下です。
当初の借入金額が1,000万円~2,000万円未満:45万円/年
当初の借入金額が2,000万円以上:90万円/年
したがって、2,000万以上借入をした人の上限は年間90万円のため、
90万 x 5% = 4.5万円 が年間の割引上限値です。
注意点②:適用されるのは最初の5年間のみ
これも小さく書いてあるので見逃す人も多いかもしれません。
適用されるのは5年間のみであるため、
4.5万円 x 5年間 = 22.5万円 が最大となります。
したがって、他の住宅ローンと比較した場合に、
金利による総返済額の差などを考えると、あまりお得とは言えない可能性があります。
注意点③:株主優待の割引と併用できない
イオングループは株主優待で割引が期待できます。
しかし、住宅ローンの5%オフと併用はできません。
以上より、イオン銀行の住宅ローンで5%割引きを利用するよりは、
株主優待で割引を活用するほうがお得です。
よって、5%割引きだからという理由でイオン銀行を決めるのは実はオトクではないということがわかります。
相談窓口が全国にある
相談窓口が全国にあり、あまり住宅ローンのことを知らない方などにも優しいです。
ショッピングモール内などの相談カウンターで相談でき、
土日なども利用できるのが地味に嬉しいところです。
(普通、銀行の窓口は平日しか対応していないです)
つなぎ融資が利用できる
つなぎ融資とは、住宅ローンの融資までに必要な資金を融資することです。
マンションや中古住宅の場合は必要ありませんが、注文住宅の場合に考慮すべき重要な点です。
一般的に注文住宅の場合、土地購入、建物(着工時・上棟時・引渡し時)の最大4回の支払いが発生します。
これを全て自己資金で賄える方はなかなかいないと思いますので、
そのような場合はつなぎ融資を適用する必要があります。
イオン銀行は、着工時および上棟時の最大2回のつなぎ融資に対応しており、
手数料は現在無料となっています。
2021年10月1日(金)~2022年3月31日(木)までにつなぎローンの申込みをした場合、
2022年6月30日(木)までにつなぎローンを借入分まで手数料は無料ということです。
金利は固定金利で変動金利の基準金利に1.6%(一般団信)もしくは1.9%(ワイド団信)のプラスが必要です。
住宅ローンの比較は別ページにまとめましたので、併せてご覧ください。
特に、注文住宅の方には必要となる可能性が高い、分割融資やつなぎ融資を中心にまとめています。
まとめ
金利や5%割引きなどの金額面ではイオン銀行にするのは賢い選択とは言えなさそうです。
注文住宅の場合でつなぎ融資が必要な場合などに検討するのがおすすめです。
なお、ネット銀行はつなぎ融資などに対応していないことが多いです。
一度比較するのもおすすめです。