LIGHT FXで為替変動リスクをヘッジしたスワップ運用についてまとめます。
端的に言えば、リスクを極端に抑えてまぁまぁな利回りを確保できる運用方法の紹介です。
本記事はこんな人におすすめ
- スワップ運用をしたいが高金利通貨は為替変動リスクが怖くて手が出せない
- アービトラージ取引(裁定取引)について知りたい
- スワップ投資の期待利回りを知りたい
結論(方法まとめ)
Light FXにてトルコリラ円のアービトラージ取引を行えば年20%の期待利回りです。
つまり、「TRY/JPY LIGHT」を買い、「TRY/JPY」 を同Lot売ることで、
スワップ差益で年20%の期待利回りとなりました。
※計算条件等は下記に示します。
アービトラージ取引による為替変動リスクのヘッジ
アービトラージ取引(裁定取引)とは、同一価値の商品の売買でリスクを低くしながら利ざやを得る手法です。
今回で言えば、ロングポジションとショートポジションを同Lot数保有することで、
為替変動によるリスクをヘッジし(減らし)、スワップポイントの差の利益を得ます。
同ポジション保有しているため、為替変動による為替差益はプラスマイナス0になります。
ロングポジションのプラスのスワップポイントとショートポジションのマイナスのスワップポイントの差分が損益となります。
LIGHT FXのLIGHTペアの特徴
LIGHT FXでは、より気軽にFXをという意図で、2023/6/24~LIGHTペアの取り扱いを開始しています。
・スプレッドやスワップポイントなどで優位性あり
・保有可能Lot, 最大発注数量に制限あり
このLIGHTペアの優遇スワップと通常ペアのスワップの差を狙います。
期待利回り試算結果
計算条件:
- レート:5.5円/トルコリラ
- Lot:1(10,000通貨)
- スワップ差益:230円(※1)
- レバレッジ:10倍
- スプレッド:1.6
計算結果:
- 期待利回り:22%/年
- スプレッド分を取り返せるタイミング:約1.5か月
※1 2023/8/18~9/17までの買いと売りの正味金額の合算
ほぼノーリスクの割には非常に高い利回りとなりました。
ただし、今回は便宜上レバレッジ10倍として計算しており、もっと下げるのが現実的です。
仮に5倍とした場合は、利回りは半分の11%/年となります。
想定リスクと対処法
想定されるリスクは、以下の2つです。
①スプレッドの拡大
②約1か月未満で決済する必要性が生じる(スプレッド分が取り返せない)
①スプレッドの拡大
為替変動はヘッジできていますが、
一時的にスプレッドが拡大すると含み損が出ます。
スプレッドの拡大が解消するまで待てばOKです。
逆を言うと、スプレッドが拡大した際に強制決済されないようなレバレッジのかけ方をする必要があります。
その点から、買いと売りで含み益、含み損が相殺されるように、同口座での取引を推奨します。
さらに有利なレートを見つけて、買いと売りをFX会社で使い分ける手も考えられますが、
急なレート変動にも耐え得るように資金を持つ必要があるため、おすすめしません。
②約1か月未満で決済する必要性が生じる(スプレッド分が取り返せない)
今回の計算条件の有利なレートが終わってしまうと、
スプレッド分が取り返せない結果となります。
また、ロスカットなどで1か月未満で決済されてしまうと、同様にスプレッド分が取り返せないです。
逆を言えば、1か月持てれば勝ちということになります。
注意点
・LIGHTペアは1通貨ペアで300Lotまでに制限されている
・TRY/JPYのレバレッジは10倍まで
・買いと売りの両建てをするため、証拠金は2倍必要となる
・証拠金維持率が100%以下でロスカットとなるため、証拠金の管理に注意
参考
他の高金利通貨ペアとして、メキシコペソ円(MXN/JPY)や南アフリカランド円(ZAR/JPY)においても試算しました。
結果は下記となり、トルコリラと比較するとあまり優位性はない結果となりました。
・メキシコペソ円(MXN/JPY):期待利回り年3.4%
・南アフリカランド円(ZAR/JPY):期待利回り年4.2%
まとめ
LIGHT FXで為替変動リスクをヘッジしたスワップ運用についてまとめました。
参考になりましたら幸いです。