太陽光発電を利用した電気代削減方法についてまとめました。
単純に電気を節約するのではなく、
生活の質を落とさずに電気代を安くする方法を紹介します。
オール電化で生活の質を落とさず電気代を削減する方法まとめ
まとめ
■太陽光発電を設置している場合
- 昼間に使う電気を増やす
- 給湯器の時間帯設定を変更する
- 蓄電池を設置する
■共通(太陽光発電を設置していない場合もできる方法)
- 電力会社を変える
太陽光の売電単価と購入単価の違い
売電単価は過去から低下傾向です。
最近のFITの単価は2023年度は16円/kWhとなっています。
一方、電気代の単価は、例えば東京電力の従量電灯Cの場合(2023/4/1~)は下記です。
電力量 | 料金単価 |
~120kWh | 30円/kWh |
120~300kWh | 36.6円/kWh |
300kWh~ | 40.69円/kWh |
使えば使うほど、単価も上がっていく仕組みになっています。
上記に燃料費調整額と再生可能エネルギー賦課金(以下、再エネ賦課金)が加わったものが最終的な電力単価となります。
例えば2024年2月の場合、燃料調整額は-9.56円/kWh、再エネ賦課金+1.4円/kWhであり電力単価は下記となります。(基本料金分を除く)
電力量 | 料金単価 | 料金単価
(燃料調整額、再エネ賦課金含む) |
~120kWh | 30円/kWh | 21.84円/kWh |
120~300kWh | 36.6円/kWh | 28.44円/kWh |
300kWh~ | 40.69円/kWh | 32.53円/kWh |
つまり、300kWhを超過する分は、太陽光で発電した電気の売電単価の倍以上の単価で電気を購入していることとなります。
ここから言えることは下記です。
発電した電気は売電するのではなく、できる限り自家消費に回したほうが電気量はお得になるということです。
電気代削減方法①:昼間に使う電気を増やす
電気量の使用時間帯を工夫する方法です。
太陽光発電で発電している時間は日光が出ている昼間です。
設置している太陽光発電のサイズにもよりますが、
大抵の世帯の昼間の発電量は、使用量より少ないと思います。
例えば、5kW発電していて、使っている電気が3kWの場合、
それを1時間続けると、2kWh分の電気を売電しています。
金額にすると16円/kWh x 2kWh = 32円の売電です。
一方、同じ電気量を夜に使用すると、先ほどの単価で最大64円などになるわけです。
なので、どうせ夜に電気を使うなら、昼間の電気を余らさずに使えたほうが電気料金単価の差額分がお得になります。
各家庭のライフスタイルにもよると思いますが、例えば下記が挙げられます。
- 洗濯機、乾燥機を昼間に回す
- 夕飯を夕方までに作る
- 電気自動車のチャージを昼間に行う
- エコキュートなどの給湯器を昼間に沸かす
給湯器を昼間に沸かすのはややこしいので次に別出しします。
電気代削減方法②:給湯器の時間帯設定を変更する
エコキュートなどの給湯器は毎日かなりの電気を使用しています。
一方、通常夜間にお湯を沸かす設定になっています。
電力会社により、夜間のほうが電気が安い場合があるためですが、
上記より、太陽光発電の電気が余っている場合は、その余った電気で給湯器を動かしたほうが電気代は下がります。
機種により、昼間に沸かすモードがあれば、昼間に沸かすように設定します。
設定がない場合は、時間を12時間ずらすことで強制的に昼間に沸かすことも可能です。
私の家のエコキュートも昼間の時間帯を設定できなかったため、12時間ずらしました。
12時間であれば、お風呂中の時間のずれも気になりません。
電気代削減方法③:蓄電池を設置する
さらに電気を余らせたくない人は蓄電池を設置することをおすすめします。
ただし、これは初期費用がかかるため、回収するのに時間がかかることはご留意ください。
電気代削減方法④:電力会社を変える
太陽光発電を設置していない場合もできる方法として、電力会社を変える方法があります。
電力供給に品質の違いはなく、単純にどの会社から買うかという違いです。
ガスとセットだと安くなるなど、各社、営業努力で優位性を出そうとしています。
また使用時間帯などライフスタイルによっても最適な電力会社は異なってきます。
よって、広く比較してくれるサービスを利用するのがおすすめです。